8月の園長コラム | 聖園幼稚園

毎朝登園してくる年長児の楽しみの一つに、プランターに植えられたナスへの水やりと観察があります。それぞれがジョウロを手に持ち、水やりをしながらナスの茎の生長具合や花の咲き具合、実の大きさを確かめています。

同じ日に植えた苗なのに生長の早さが違います。花の咲き始めにも早いものがあったり遅いものがあったりで、園児たちは喜んだり心配したりしながら、それぞれ自分のナスの茎を覗き込んでいます。丸みを帯びた実があったり、いったい何センチあるだろうと思うくらい長く伸びた実もあったりで、個性豊かな実が沢山なっています。野菜売り場で同じような形をしたナスを見慣れている園児たちにとって、この光景はどのように映っているのでしょうか。

不揃いのナスの実が、一つの茎に沢山ぶら下がっている様子は、私たちに多くのことを教えてくれます。家族はそれぞれに違いがあり、それぞれの個性を持っています。一人一人個性が違っていても、家族の絆はとても大切です。水やりは家族の愛情のかけかたを、園児たちが楽しみにしている思いは、いつも私たちを見守って下さっている神様の気持ちと重ね合わせることができます。

家庭に愛情が溢れていれば、家族一人一人が人間的に成長し、素晴らしい実を結ぶことができるでしょう。また、家族が心を一つにすれば、素晴らしい家庭をつくることができることを、A組のナスは教えてくれています。

                               学校法人広島信望愛学園
聖園幼稚園園長 瀧井 英昭


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カテゴリー在園児向け > 園長コラム > 在園児向け
掲載日2015年7月31日
更新日2015年7月31日
閲覧回数1,247 回
記事区分園長コラム在園児向け
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編集者聖園幼稚園
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