ちいさき花巻頭

2019年09月園長コラム

 2学期が始まってすぐ9月16日は敬老の日です。この社会の中や、またわたしたちの身近にいるお年寄りについて考える良い機会だと思います。聖書には、こう書かれています。 

 “白髪の人の前では起立し、長老を尊び、あなたの神を畏れなさい。” (レビ記19,32)“健全な判断は年輪を重ねた者に、確かな勧告は長老にふさわしい。知恵は年を経た者たちに、理解力と忠告は尊敬すべき年寄りにふさわしい。豊富な経験こそ老人の冠であり、主を畏れることこそ彼らの誇りである。”(シラ書25,4-6)と。そしてまた、年齢と共に体力も能力も衰えてしまうという現実を受け止め理解し、高齢者に対し尊敬する気持ちを持って優しく接するようにつぎのようにも書いています。

 “子よ、年老いた父親の面倒を見よ。生きている間、彼を悲しませてはならない。たとえ彼の物覚えが鈍くなっても、思いやりの気持ちを持て。自分が活力にあふれているからといって、彼を軽蔑してはならない。主は、父親に対するお前の心遣いを忘れず、罪を取り消し、お前を更に高めてくださる。父を見捨てる者は、神を冒?する者、同じく母を怒らせる者は、主に呪われている者。”(シラ書3,12-14/16)

 このように子供たちにも、幼いときから尊敬や思いやる心を育てていきたいと思います。おじいさんやおばあさん、もしかしたらひいおじいさんやひいおばあさんが一緒に住んでいるご家庭もあれば、離れた所に別々に住んでいるご家庭もあります。離れて暮らしていても、子どもたちに会う機会やあるいは話す機会を作ることは大切なことだと思います。なぜなら色々な年齢の人々との関わりを持つことが子どもたちの成長に役に立つからです。聖園幼稚園の子どもたちは、敬老の日に手作りのプレゼントを送ります。それをきっかけになかなか会うことのできないおじいちゃんおばあちゃんと電話で話したり、直接会ってその成長を共に喜んでいただければと思います。特別に暑かった今年の夏はまだまだ続きそうですが、体調を十分整えてみんなそろって元気に2学期を迎えることができますように、お祈りしています。   

園長 アルナルド・ネグリ