Greetingごあいさつ
今年度より三次清心幼稚園に園長としてまいりました。子どもたちの初々しく、豊かな感性やお友達を思いやる優しい心に触れ、初めての園長生活ですが毎日喜びと感動に包まれながら過ごしています。
三次清心幼稚園は1962年にキリスト教カトリックの教育修道会であるイエズス会によって創立された歴史のある幼稚園です。キリスト教とモンテッソーリ教育、この二つの柱を大切にしながらご家庭と幼稚園が手を取り合って大切なお子様の一人ひとりの成長を支えてまいりたいと願っております。
教職員一同、一人ひとりの成長と発達に応じた、愛のある保育を実践できるよう努めてまいります。
園長 島田 美城
（エリザベト音楽大学 幼児音楽教育専修 教授併任）
Education教育方針
相互愛を伝える教育を目指して
キリスト教の精神である愛の心に基づき、祈りの心、神の恵みを感じ取れる教育、感謝と一致の心で仲良くできる相互愛を伝える教育を目指しています。
その一助としてモンテッソーリ教育を取り入れています。
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育の特徴は自分にとって必要な活動を自分で「選ぶ」ところにあります。
モンテッソーリは子どもには自己成長する力、その時の発達にとって自分にとって必要な活動を選ぶ力とやりぬく力があると考えました。
驚くことに子どもたちは多種多様に準備された豊かな環境の中で、自分でカリキュラムを組み、時間割さえ作り、落ち着いて自分の「おしごと」をしています。
また、すべての学びは手で触ったり、並べたり、繰り返し活動し、試行錯誤し、集中現象を呼び起こし、納得するまで続けることが出来るようになっています。
身体を通して学習をすることで、知識は表層的なものではなく、身に付いたものとなり、心身のコントロールや、抑制することなどの精神力も同時に身に付いていきます。
縦割り教育
縦割り保育とはひとつのクラスの中にいろいろな年齢の子どもがいることですが、年齢だけではなく、様々な個性や障がい、国籍の子どもなどがインクルーシブな集団を作っています。
みんなそれぞれの特性を受け入れ合い、競争し合う関係ではなく、仲の良い兄弟姉妹のように助け合って暮らしています。
お兄さんお姉さんのようにやってみたいと憧れる気持ちで頑張ったり、まだうまく出来ないでいる小さな人たちをとても上手に教えたり、導いたり、たまにはお友達と喧嘩したり、素晴らしい人間関係のあり方を学ぶことが出来ています。
自然との触れあいと生命の学び
三次清心幼稚園では自然や生きものが大好きな子どもたちのために今年もいろいろな植物や動物を育てています。
すっかりおじいさんになった茶色いうさぎのココアちゃんもみんなの大切なお友達です。食べられる葉っぱを探してもらったり、たくさん話しかけてもらって楽しそうです。
田植えもしましたし、秋には収穫した新米でおにぎりを作りました。みんなで植えたさつま芋は秋に掘り出して料理をし、お芋カレーを作って楽しみます。
虫取り網で捕まえられた虫たちも虫かごに入れて、名前を調べ、夕方には明日また会おうねと逃がしてあげるお約束です。小さないのちに対しても大切にする心を伝えます。
