ちいさき花巻頭

園長コラム

2019年4月園長コラム

みなさん、進級・入園おめでとうございます。

 4月は新しい出発の月です。長い冬の間眠っていた自然が目を覚まし、若草が芽生えいろいろな草花が咲いて、暗い景色からきれいな鮮やかな景色に変化するこの時期に、教会ではイエズス・キリストの受難と復活を祝います。イエスは最後の晩餐で間近に迫った自分の死の意味を伝えるために「わたしがあなたがたを愛したように互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。友のために命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」(ヨハネによる福音書15章12~13節)と言われました。イエスはこのように私たちを愛していたので、十字架上で苦しい死を迎えてくださったのです。そして、3日目に死者の中から蘇ったのです。イエスの復活は愛である神様の力を表しています。この受難と復活の出来事が、全ての人に大きな希望をもたらし、教会の存在とそのすべての活動の礎となっているのです。

 キリスト教に基づいた聖園幼稚園の教育方針はまさにここにあるのです。つまり、人間にとって最も必要なことは“愛”なのです。またこの愛は、人の“力”になるのです。

 新しい年度が始まると友達と一緒に遊ぶことを楽しみにしている子もいれば、お母さんから離れられず泣き出すお子さんもいるでしょう。それぞれのこどもの姿を理解して温かく受け入れ、こどもたちの心に“愛”が育まれるよう教職員一同努力してまいります。この1年が楽しく子どもたちの成長に役立つ一年となりますように、心からお祈りしています。

0